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●うまレター2012年3月号掲載

中山金杯優勝馬フェデラリストの父
エンパイアメーカーが暮らすスタリオン

JBBA静内種馬場【新ひだか町】

 1月5日は、競馬ファンや関係者にとって1年の計を占う大切な1日。東西で重賞の「金杯」が行われ、その結果に一喜一憂しながら新年をスタートさせる。
 今年の「中山金杯」を制したのは、2番人気の支持を受けた5歳馬フェデラリスト。母ダンスパートナーが06年にわざさわざアメリカに渡り、エンパイアメーカーの種を受胎して日本で生まれた持込馬である。昨年、父エンパイアメーカーが日本へ輸入され、その仔であるフェデラリストへの注目度も高まっていた矢先の産駒による日本重賞初勝利。エンパイアメーカーを繋養するJBBA静内種馬場も手放しで喜んでいたのだが、なんとその20分後に行われた「京都金杯」を、同じくJBBA静内種馬場で繋養しているチーフベアハート産駒のマイネルラクリマが制し、これ以上ない”お年玉“に種馬場は沸きあがった。
 エンパイアメーカーは現役時代に米GTを3勝し、04年にアメリカで種牡馬入り。すでに5世代をデビューさせており、GT馬も多数輩出している。昨年も産駒のロイヤルデルタがブリーダーズCレディーズクラシックを制し、世界中のホースマンから注目を集めた。日本に輸入されて約1年となるが、
 「こちらの環境にも慣れ、体調は非常に良いです。タフな馬で、種付けも上手。受胎率も優秀で、種牡馬として充実した毎日を送っています」
 とJBBA静内種馬場の遊佐繁基獣医師は話す。現在の馬体重は620キロ程度あり、健康維持のために1日約30分、スタッフが乗り運動をしているそうだ。産駒の特徴については、
 「伸びのある、雄大な馬格をした産駒が目立ちますね。直線が長く、広いコースで威力を発揮するタイプだと思います」
 と、海外でも産駒を見てきた経験から教えてくれた。
 今年も種付けの申し込みは好調で、2月に行われた種牡馬展示会でも、種馬場のエースとして生産者からの熱い視線を
一身に受けていた。昨年同様に、サンデーサイレンス産駒の牝馬を多く集めそうで、その配合からどんな仔が誕生するのか想像すると、本当に楽しみだ。
 「生産地に貢献できる種牡馬になれることを期待しています。トウショウボーイを彷彿させるような、日高の”お助けボーイ“になって欲しいですね」
 と遊佐獣医師も大きな期待を懸けている。
 フェデラリストの走りを見ても、日本の馬場への適応は心配ない。数年後、クラシックの馬柱に父エンパイアメーカーの馬名と、日高生産牧場の名前が溢れていることを夢見ながら、産駒のデビューを待とう。

エンパイアメーカー
牡馬、黒鹿毛
2000年4月27日生まれ
父:Unbridled
母:Toussaud
母父:El Gran Senor
●生産地/アメリカ
●競走成績/8戦4勝(GT3勝)
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