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●うまレター2011年6月号掲載

2011年4月2日 中山牝馬ステークス 優勝馬
レディアルバローザのふるさと

ケイアイファーム【新ひだか町】

 大震災の影響で4月に延期され、阪神競馬場で行われることになった「中山牝馬S」を、10番人気のレディアルバローザが鋭い伸び脚で制し、大波乱を演出した。その後、ブエナビスタとアパパネの女王対決に沸いたヴィクトリアマイルへ駒を進めたレディアルバローザは、直線あわやと思わせる差のない3着に入り、その実力が本物であることを証明した。
 本馬が生まれたのは新ひだか町三石のケイアイファームで、かつてにはブライトサンディー(サファイヤS、函館記念)やロードプラチナム(函館記念)などの重賞馬を生産。現役馬にも、シンメイフジ(新潟2歳S、関東オークス)やダノンバラード(ラジオNIKKEI杯2歳S)がいて、コンスタントに活躍馬を送り出している優秀な生産牧場だ。
 中山牝馬Sを牧場事務所のテレビで観戦していた繁殖スタッフの杉山寿広さんは、
 「優勝できて本当に嬉しいです。格上挑戦でしたが、これまでも重賞で何度か上位に来ていましたし、いずれは重賞を獲れる馬だと期待していました。後ろからレースを進めるので、不完全燃焼に終わることもありましたが、今回はこの馬の力が存分に生きましたね」
 と生産馬の重賞勝利を喜ぶ。牧場時代の本馬については、
 「父であるキングカメハメハの特徴がよく出ていましたね。動きが良く、素軽い身のこなしが目立っていました」
 と振り返ってくれた。放牧地でピョンピョンと飛び跳ねる姿に、秘める力を感じていたそうだ。同級生のシンメイフジらと一緒に1歳夏まで過ごし、その後は同牧場の育成部門に移って着実に力をつけていった。
 レディアルバローザの母ワンフォーローズは、現役時代に15勝を挙げ、3年連続でカナダの最優秀古馬牝馬に輝いた名牝。アメリカの繁殖セールで同牧場が購入し、第1仔として生まれてきたのがレディアルバローザだった。
 「ワンフォーローズはパワーがあって、どっしりした馬。良いお母さんですね。日本ではあまり馴染みがない血統背景なので、配合の選択肢も広がり、今後の産駒にも期待が持てます」
 と話す。第2仔には父ディープインパクトの牝馬(現2歳)、第3仔には父ネオユニヴァースの牡馬(現1歳)がいて、共に能力の片鱗を見せ始めているという。姉の目覚しい活躍により、デビュー前から大きな注目を集めることとなりそうだ。
 「また重賞勝利の取材が受けられるように頑張ります」
 と笑顔をみせる杉山さん。レディアルバローザの更なる活躍に期待しよう。

レディアルバローザ
牝4歳、栗東・笹田和秀厩舎
父キングカメハメハ 母ワンフォーローズ
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