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ローレル賞優勝馬オリークックの父フィガロが暮らす
サンシャイン牧場【日高町】

 川崎競馬場で行われた2歳牝馬重賞「ローレル賞」を、1番人気のオリークックが制した。後方からまくりぎみに上がっていき、直線でもしっかりと伸びて他馬を突き放す完勝だった。

 オリークックの父は、アメリカ産馬のフィガロ。現役時代の走りを覚えておられるだろうか。8馬身差圧勝の衝撃デビューから、続く京都3歳(現2歳)Sにも優勝。そして向かった3戦目が、今でも伝説として語り継がれる朝日杯だった。

フィガロは2番人気に支持されたが、そこには更に上をいく怪物グラスワンダーの姿があった。朝日杯で叩き出したグラスワンダーのレコードタイムは、1分33秒6。マルゼンスキーの再来かと騒がれたグラスワンダーの陰に隠れてしまったが、フィガロもきっちり3着に入線。ちなみにそのレースの2着は、のちにタイキシャトルを破ってG1馬となるマイネルラヴで、4着はのちに海外G1を2勝することになるアグネスワールドだった。
 朝日杯の後、故障を発症して早々と現役を退いたフィガロは、名種牡馬ストームキャットの流れを汲む血統と、類稀なる素質を高く評価され、重賞未勝利馬ながら種牡馬入りを果たす。毎年10頭前後の種付頭数だが、2年目産駒のアンパサンドが2007年の東京ダービーを制し、ジャパンダートダービーでもフリオーソの2着と大活躍。そして今年に入り、3歳牝馬のハーミアが戸塚記念に優勝するなど、南関東競馬の重賞で常に上位争いを続ける中、オリークックがローレル賞を制し、フィガロは一躍、時の種牡馬として注目を集めることになった。
 「病気もなく健康状態は良好です。気性的には大人しく、放牧地のとなりに住んでいる小ヤギが遊びに来ても仲良くしています。種付けも手間がかからず、受胎率も上々です」

と話してくれたのは、
種牡馬フィガロが暮らすサンシャイン牧場の繁殖主任・小川剛可さん。オフシーズンの現在は日中放牧に出され、夕方からウォーキングマシンで運動をする毎日を過ごしているそうだ。放牧地を訪れると、フィガロはとても穏やかな表情で出迎えてくれた。
 「骨格のしっかりした産駒が多いですね。芝の短距離もよく走っていますが、ダートでは長めの距離でも結果が出ています。どの産駒も堅実に走ってくれて、当たり率が高い種牡馬ですよ」
 と産駒を評する。
 「ハーミアとオリークックの活躍で、フィガロに注目が集まるといいですね。今後も活躍馬を多く出していきたいです」
 と期待する小川さん。早すぎた引退の無念を晴らす産駒が、グラスワンダーやマイネルラヴの産駒とG1の舞台で戦う日も、そう遠くないかもしれない。

フィガロ
牡、芦毛
1995年3月4日生まれ
父:Future Storm
母:Karamea
母父:Air Forbes Won
●生産地/アメリカ
●競走成績/3戦2勝
●獲得賞金/35,419,000円
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