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●うまレター2016年8月号掲載

マーメイドS(GV・阪神)優勝馬リラヴァティの父
ゼンノロブロイが暮らすスタリオン

ブリーダーズ・スタリオン・ステーション

 阪神競馬場で行われた牝馬重賞「マーメイドS」を、6番人気のリラヴァティが優勝。ゴールでは5着までがすべてクビ差とういう大接戦となったが、4角先頭から最後までしぶとく粘り切り、5歳にして嬉しい重賞初勝利を成し遂げた。
 リラヴァティの父は、04年の天皇賞・秋、ジャパンC、有馬記念を3連勝したゼンノロブロイ。3歳時には日本ダービーでネオユニヴァースのクビ差2着、また5歳時には英国際Sに遠征し、国際GTの舞台でも2着した実績がある。
 05年の有馬記念をラストランに引退し、社台スタリオンステーションで種牡馬入り。初年度産駒が3歳春シーズンを迎えると、コスモネモシン(フェアリーS)、ペルーサ(青葉賞)、サンテミリオン(オークス)、マカニビスティー(東京ダービー)、マグニフィカ(ジャパンダートダービー)などが立てつづけに重賞を制覇。特にオークスには6頭の産駒が出走し、1着同着(サンテミリオン)、3着(アグネスワルツ)、4着(アニメイトバイオ)と上位を占めて強烈なインパクトを残した。
 その後もコンスタントに重賞馬を送り出し、昨年も菊花賞で1番人気に推されたリアファルなどの活躍によって総合サイアーランキングではベストテン入り(9位)。今年も現時点(7月15日現在)で9位につける健闘を見せている。
 昨年秋、約10年過ごした社台スタリオンステーションを退厩し、日高町のブリーダーズ・スタリオン・ステーションに移動。新天地で初めてとなる春の種付けシーズンを、無事に終えたところだ。
 「ゼンノロブロイに関しては、厩舎に閉じ込めるとストレスがかかってしまうようなので、放牧地に専用の小屋を置き、24時間出入り自由なスタイルで昼夜放牧しています。我々も初めての経験なので最初は心配しましたが、体調もまったく問題ありませんし、とても幸せそうな顔をして過ごしていますよ」
 と笑顔で話すのは、同スタリオンの坂本教文場長。夜間に様子を見に行くと、天気の良い日は放牧地に出て気ままに草を食んでいるそうだ。
 「ゼンノロブロイが勝ったジャパンCを現地で見たのですが、まさか将来、うちのスタリオンで繋養できることになるとは想像もしなかったですね。シンボリクリスエスも同時期に移動してきたのですが、一時代を築いた名馬たちがここにいることに、とてもやりがいを感じています」
 と誇らしげに話す。
 「次々と新しい種牡馬がスタッドインしてくるなかで、10年経ってもサイアーランキングの上位にいるのは立派のひと言。また大物を出して、再びスポットライトを浴びる日が来ると信じています」
 と目を輝かせる。
 先日、産駒のペルーサとルルーシュが現役を引退し、来年から種牡馬入りすることが発表されたが、まだまだ老け込むような歳ではない。史上2頭しか達成できていない秋GT3連勝のポテンシャルを受け継ぐ大物が、必ずや出てくるはずだ。

牡、黒鹿毛、2000年3月27日生
●生産者/白老ファーム(白老)
●調教師/藤沢和雄(美浦)
●馬 主/大迫忍 氏、大迫久美子 氏
●戦 績/20戦7勝
●総賞金/1,115,608,000円
     +101,200ポンド
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