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春望賞(佐賀)優勝馬シゲルケンシンの父
メイショウドトウが暮らすスタリオン

イーストスタッド(北海道浦河町西幌別)

 昨年新設された佐賀競馬の重賞「春望賞」に優勝したのは、8歳馬のシゲルケンシン。4番手でレースを進め、直線で堂々と抜け出して1番人気に応えた。今年2月にJRAから佐賀に移籍して2連勝を収め、待望の初重賞制覇となった。
 父は愛国産のメイショウドトウ。4歳時から中距離路線で活躍し、00年シーズンはGTレースでテイエムオペラオーの4連続2着。01年の宝塚記念で悲願のGT制覇を果たし、翌年、幾度も名勝負を演じたライバル・テイエムオペラオーと合同引退式を行った。
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 スタリオンにも遅い春が訪れ、少しずつ青草が出始めてきた4月某日。人の気配を感じ、放牧地の奥からじっと見つめる愛嬌のある顔つきと流星で、一目でメイショウドトウだとわかった。青木大典場長によると、砂浴びが大好きだという。「手を離したらすぐ寝る(砂浴びする)から!」と、撮影のためにぎりぎりまで手綱を持っていてくれたが、その日は手を離しても寝っ転がることはなく、そこから元気よく走り出した。現役時代に見せたような筋肉と力強いフォームで、放牧地を気持ちよさそうに駆けまわる。競走馬時代も大きな怪我や病気をした印象はないが、「こちらに来てからも大きな病気はないですね」と青木さんは言う。
 引き手を持つ青木さんに擦り寄り、甘えるような仕草を見せるメイショウドトウ。性格は人懐っこく、「近くに来てくれました!」と喜ぶ見学者も多いそうだ。
 02年にテイエムオペラオーやメイショウオウドウとともにスタッドインし、05年に産駒がデビュー。その年、新種牡馬のJRA新馬初勝利は、メイショウドトウ産駒のシゲルフドウカブだった。
 「奥手だと思っていたから、おおーっ、とビックリしたんだけどね…」
 芝、中長距離、晩成というイメージがあるメイショウドトウだが、シゲルケンシンはダート1400mで5勝を挙げ、シンザン記念2着のシャインは芝のマイル前後、またホッカイドウ競馬の3歳長距離重賞・王冠賞を制したフーガなど、産駒活躍のステージは幅広い。
 「筋肉質で力強さがあるから、ダートにも向いていますよ」
 と青木さんは評価する。
 「シゲルケンシンは8歳でしょう。晩成タイプだから、息長く使ってくれることで産駒の結果が出る種牡馬だと思います」 
 サイクルの早い現代の競馬では、結果を出す前に早々と引退してしまう馬が多い。タラレバは禁物とはいえ、もう少し長く使っていたら……と惜しむ産駒も過去にはいた。
 自身が何度も悔しい思いを重ねながら悲願のGT勝利でファンに感動を与えたように、産駒の走りを待ちつづけることで、何倍もの喜びをもたらせてくれる。そんな活躍馬が、これから現れることに期待したい。

メイショウドトウ
牡馬、鹿毛、1996年3月25日、アイルランド生まれ
●調教師/安田伊佐夫(栗東)  ●馬主/松本好雄 氏  ●競走成績/27戦10勝  ●獲得賞金/921,334,000円 
●重賞勝利/00年・中京記念(GV)、00年・金鯱賞(GU)、00年・オールカマー(GU)、01年・日経賞(GU)、01年・宝塚記念(GT)


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