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●うまレター2015年4月号掲載

シルクロードS(GV・京都)優勝馬
アンバルブライベンのふるさと

フジワラファーム【新ひだか町】

 近年の優勝馬にドリームバレンチノ、ロードカナロア、ジョーカプチーノといったGT馬の名前が並ぶ「シルクロードS」を、2番人気の6歳牝馬アンバルブライベンが制した。絶好の内枠から好スタートをきってハナを奪うと、直線ではさらにその差を広げる快走を披露し、昨秋の京阪杯につづいて重賞2勝目を飾った。
 アンバルブライベンの生まれ故郷は、新ひだか町静内のフジワラファーム。昭和33年に創業し、ダート王者ウイングアローや、イイデケンシン、オールザットジャズといった重賞馬をコンスタントに送り出しつづけてきた。今年のクラシック世代にも、アクティブミノルやスピリッツミノルなどの楽しみな3歳馬がいる。
 「シルクロードSはベストの条件でしたし、アンバルブライベンらしい走りができればチャンスだと思っていました。この馬のオーナーとは長いお付き合いで、これまでも苦楽をともにしてきたので、一緒に重賞の口取り写真に入れて感動しました」 
 と応接間に飾られた口取り写真を眺めながら感慨深い表情を浮かべるのは、フジワラファームの藤原俊哉社長。実はその前日、生産馬スピリッツミノルが梅花賞で逃げ切り勝ちを収めており、京都競馬場で2日連続口取りに参加という、最高の週末を味わったそうだ。
 アンバルブライベンの母チェリーコウマンも同牧場の生産馬で、現役時代はJRAダート重賞を制するなど5勝を挙げる活躍を見せた。繁殖入りしてからも順調に出産を重ね、アンバルブライベンは14番仔にあたる。ルールオブローとの交配については、藤原社長が8代まで血統を遡って配合を練り、熟考を重ねて導き出した答えだった。
 「生まれた頃は母と顔がよく似ていましたね。扱いやすい気性で、トモに幅がありました。育成時の坂路の動きから、相当スピードがある馬だと感じていました」 
 と当時を振り返る。
 「これからも無事に走り、将来は繁殖として牧場に帰ってきてくれることを願っています。長年手がけている血統ですし、牧場の看板牝馬になってくれたらと思います」
 と、今後の競走生活に期待を膨らませつつ、先々へ思いを馳せる藤原社長。現在、半姉のマイソールラブとマイプラーナが牧場へ里帰りして自慢の血統をつないでいるが、重賞馬であるアンバルブライベンに対する繁殖としての期待は計り知れない。加えて、自身がサンデー系の血を持たいない背景を考えると、配合の可能性は無限大に広がる。そしてできることならば、GTの勲章を持つ母として、未来の繁殖生活を送ってほしい。

アンバルブライベン
牝6歳、栗東・福島信晴厩舎
父ルールオブロー 母チェリーコウマン
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