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●うまレター2015年3月号掲載

シンザン記念(GV・京都)優勝馬
グァンチャーレのふるさと

中央牧場【新冠町】

 近3年の優勝馬に、ジェンティルドンナ、エーシントップ、ミッキーアイルが名を連ねる出世レース「シンザン記念」を、2番人気のグァンチャーレが制した。道中は後方で脚を溜め、直線でしっかりと伸びて差し切る大人びたレースぶりで初重賞制覇を成し遂げた。
 グァンチャーレの生まれ故郷は、新冠町の中央牧場。昭和38年創業で、古くは宝塚記念優勝馬ショウフウミドリや、中山大障害を4連覇したグランドマーチスなどの活躍馬を生産。また、かつては種牡馬事業を手掛けていた時期もあり、繋養していたファラモンドがダービー馬カブラヤオーを輩出するなどして大成功を収めた。現在は繁殖牝馬10頭を、木村さんのご家族とスタッフ3名で管理している。
 「ゴールではきわどい決着となりましたが、よくしのいでくれました。4コーナーから長く脚を使い、着差以上の内容だったと思います。すぐにお祝いの電話をいただき、あの日は馬入れどころではなかったです(笑)」
 とレース当日を振り返るのは、中央牧場代表の木村純さん。集牧前のがらんとした厩舎でレース中継を見守り、ゴール後は歓喜のあまり鳥肌が立ったそうだ。
 「生まれた時から馬は良かったですね。昼夜放牧をしても元気があり余っていて、仲間の馬たちとよく遊び、集牧時にはいつも生傷をつくって帰ってきました」
 と、やんちゃだった幼少期を思い出す。クラックステーブルでの中期育成を経てサマーセールに上場し、無事に落札されてデビューへの一歩を踏み出した。
 母のチュウオーサーヤは、中央牧場のオーナーブリーディングホースとしてJRAデビューし、ダート中距離で1勝を挙げている。現役引退後に生まれ故郷へ戻ってからは、毎年のように仔を出産。そして種牡馬2年目となるスクリーンヒーローとの交配で5番仔として生まれてきた牡馬がグァンチャーレだった。2歳にはグァンチャーレの全弟にあたる父スクリーンヒーローの牡馬がいて、1歳の牡馬と現在お腹に入っている仔の父はカネヒキリだそうだ。
 「現在、牧場にいる繁殖でチュウオー≠フ冠名がついているのはサーヤだけなんです。その仔で重賞を勝てて感無量ですね。GTに出るようなことがあれば、ぜひ応援に駆け付けたいです」
 と誇らしげに母馬を見つめる。
 生産馬カミノスオードがNHK杯で2着に入り、日本ダービーへ駒を進めたのが24年前(その時のダービー優勝馬はトウカイテイオー)。それ以来となるクラシック出走が見えてきた今年は、中央牧場にとって例年以上に胸高鳴る春となりそうだ。

牡3歳、栗東・北出成人厩舎
父スクリーンヒーロー 母チュウオーサーヤ
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