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●うまレター2015年2月号掲載

ゴールドカップ(浦和)優勝馬
リアライズリンクスのふるさと

赤石牧場【平取町】

 南関東からまた1頭、遅れてきた大物≠予感させる逸材が現れた。浦和競馬場で行われた重賞「ゴールドカップ」を、1・6倍の1番人気に支持された4歳馬リアライズリンクスが逃げ切り勝ち。3歳11月からつづく連勝を「6」と伸ばし、4歳シーズンを負けなしの5連勝で締めくくった。
 リアライズリンクスの生まれ故郷は、平取町の赤石牧場。89年の金杯(西)を制したカツトクシンや、アラブの名馬ニホンカイユーノスらを過去に生産。現役馬では、JRAで準オープンまでクラスを上げてきたペイシャモンシェリなどの活躍馬がいる。繁殖牝馬8頭と乳母用1頭を抱える牧場だ。
 「最後は際どい決着となりましたが、よく粘ってくれましたね。勝負根性のある馬だと思います。以前の幼さがなくなり、パワーアップしてきた印象です」
 と愛馬の活躍を喜ぶのは、生産者の赤石孝一郎社長。
 リアライズリンクスの父ダイタクリーヴァは、グランダム・ジャパン3歳シーズン初代チャンピオンのエレーヌや、岩手ダービー馬ヴイゼロワンなど、少ない産駒の中から高確率で活躍馬を輩出している種牡馬。一方の母のブライティアイブンは、競走馬としてはデビューすることができずに繁殖入りしたものの、その血統を遡ると、馬名に「スイート」の冠がつくシンボリ牧場ブランドの牝系がずらりと並ぶ名門の出身だ。
 そんな両親の間に生まれたリアライズリンクスの牧場時代について聞くと、
 「その年の牡馬で3番目に生まれたので、牧場では三男
と呼んでいました。母にとっては初仔だったのですが、骨格がしっかりしていて大きな馬体をしており、当時から高い素質を感じていました。母や祖母は気性の激しい面がありましたが、この馬はおとなしく、手がかかりませんでした」
 と振り返る。起伏に富んだ放牧地でのびのびと育ち、1歳時に上場されたサマーセールでは、その立派な馬体に多くのバイヤーが関心を寄せていたそうだ。
 赤石社長は装蹄師でもあり、牧場経営の一方で近隣牧場やホッカイドウ競馬の厩舎でその技術を発揮している。かつては岩手で修行を積み、親方と一緒にトーホウエンペラーやトウケイニセイの装蹄にも携わった。
 「これまでもさまざまな縁がきっかけとなり、たくさんの魅力ある馬と出会ってきました。リアライズリンクスもその1頭です。なかなか競馬場まで応援に行く時間が取れませんが、この調子で長く活躍をつづけてほしいと思います」
 さらに大きなタイトルを目指し連勝街道を突き進むリアライズリンクスの5歳シーズンが楽しみだ。

リアライズリンクス
牡、2010年生まれ、浦和・小久保智厩舎
父ダイタクリーヴァ 母ブライティアイブン
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