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●うまレター2015年1月号掲載

京王杯2歳ステークス(GU)優勝馬
セカンドテーブルのふるさと

川島良一牧場【日高町】

 未来の名マイラーが多数制してきている2歳重賞「京王杯2歳S」を、11番人気のセカンドテーブルが優勝。好スタートからハナを奪うと後続を寄せつけず、東京の長い直線を気持ちよく逃げ切って重賞初制覇を成し遂げた。
 「いつ捕まるかとヒヤヒヤしながら見ていました。先頭でゴールした時は本当に信じられない気持ちで、立ち上がって喜びました」
 と歓喜の瞬間を振り返るのは、セカンドテーブルの生産者・日高町豊田の川島良一さん。昭和44年に創業した家族経営の牧場で、繁殖牝馬は6頭。過去にオープンで活躍したエーピーグリードなどを生産しているが、中央の重賞制覇はこれが初めてのことだった。
 「ちょうどその日は息子の誕生日と重なり、ダブルでのお祝いとなりました」
 と笑顔で話す良一さん。現在、牧場はその息子・正広さんが後継しており、ご自身の名で手掛ける生産馬は来年デビュー馬が最後となるそうだ。
 「気性の強い馬で、オン・オフがハッキリしていましたね。引き運動では首の使い方が良く、高い素質を感じていました。1歳の時、牧柵を飛び越えてしまったことがあったのですが、たいした怪我もしなかったので、頑丈な馬だなと感じたのを覚えています」
 とセカンドテーブルの牧場時代を話してくれたのは正広さん。父にサンデーサイレンスを持つ母モカサンデーに、相性の良さを考慮してトワイニングを配合し、母の8番仔として誕生した牡馬がセカンドテーブルだった。
 「母は子育てが上手で、サンデーサイレンス直仔のわりにはおとなしい馬です。近年は受胎率も上がり、毎年出産しています」
 と殊勲の母を紹介。
 1歳秋まで牧場で過ごしたセカンドテーブルは、デビューへ向けて浦河町のMAXトレーニングファームへ移動。その後も正広さんは足繁く育成場へ通い、その成長を見守ってきた。
 「騎乗していた中脇さんは『芝適性がある』と当時から話していました。ダートを意識して配合したので意外に思っていましたが、その予言通りになりましたね」
 と、育成者にも感謝の気持ちを表す正広さん。
 「今後も怪我をせず、無事に走ってほしいと思います。まだ生産馬がGTレースへ出走したことがないので、ぜひ大舞台で走る姿を見てみたいですね」
 とエールを送る川島さん親子。2番目のテーブル(GUレース)はクリアしたので、目指すはその上のタイトル。ぜひとも父トワイニングと川島良一さんに、初めてとなるGTの勲章を届けてほしい。

セカンドテーブル
牡、2012年生まれ、栗東・崎山博樹厩舎
父トワイニング 母モカサンデー

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