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●うまレター2014年12月号掲載

スプリンターズS(GT・新潟)優勝馬
スノードラゴンのふるさと

イワミ牧場【新冠町】

 12年ぶりに新潟競馬場で行われた「スプリンターズS」で、13番人気のスノードラゴンが大外を強襲し、まとめて前の馬を交わす豪快な脚を披露。デビュー35戦目での初重賞勝利を、GTのビッグタイトルで飾った。
 スノードラゴンの生まれ故郷は、新冠町明和のイワミ牧場。過去に兵庫ダービー馬カラテチョップなどの活躍馬を送り出しているが、生産馬の中央重賞勝利は約50年にわたる牧場の歴史の中で初めてのこと。それがいきなりGT制覇という夢のような結果に、家族経営の小さな牧場は湧き上がった。
 「春の高松宮記念でも2着に頑張りましたし、掲示板ぐらいは…と期待していたのですが、いきなりのGT制覇で驚きました。直線は自分でも何を言っているのかわからないぐらい興奮しましたね(笑)。この馬に携わってくれた皆さんのおかげだと感謝しています」
 と歓喜の瞬間を振り返るのは、イワミ牧場の岩見昌弘さん。高校卒業後、隣接するビッグレッドファームで7年間修行を積んだのち、3代目の後継者として実家へ戻ったその年に、スノードラゴンは生まれている。
 スノードラゴンの母マイネカプリースは、ラフィアン所属馬としてJRAの芝短距離で3勝を挙げ、テイエムオーシャンが勝った桜花賞でも5着した快速馬。ビッグレッドファームとの縁もあり、現役引退後はイワミ牧場で繁殖生活を送ることになった。そしてアドマイヤコジーンを配合して生まれた3番仔がスノードラゴンだった。
 「筋肉量が豊富な馬でした。当歳時から白い馬体をしていて、毛色や体型は父のイメージでした。性格は少し我の強い面があり、その辺は母に似ていましたね」
 とスノードラゴンの幼少期を思い出す。
 「母のマイネカプリースは16歳になりましたが、元気に繁殖生活をつづけています。普段はおとなしいのですが、気に入らないことがあると反抗する気の強さは相変わらずですね。現在はアイルハヴアナザーの仔を受胎しています」
 と殊勲の母を紹介。1歳には父ストーミングホームの牡馬、当歳には父アイルハヴアナザーの牝馬がすくすくと育っているそうだ。
 スノードラゴンの次走は、一昨年、昨年とロードカナロアが2連覇している国際GT・香港スプリントが予定されている。
 「香港に出走となれば、家族の誰かが応援に行くことになるでしょう。パスポートをとらないといけませんね(笑)。とにかく無事に走ってきてほしいです」
 とエールを送る岩見さん。ふるさとが雪で白く染まり始める頃、海の向こうで真っ白な馬体が世界を驚かせているかもしれない。

スノードラゴン
牡6歳、美浦北・高木登厩舎
父アドマイヤコジーン 母マイネカプリース
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