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●うまレター2014年11月号掲載

小倉2歳ステークス(GV・小倉)優勝馬
オーミアリスのふるさと

松木加代牧場【新冠町】

 函館・新潟・札幌につづく今年4つ目の中央2歳重賞「小倉2歳ステークス」を、15番人気のオーミアリスが優勝。4コーナーをまわったところではまだ後方に位置していたが、直線で外に持ち出すと、鮮やかな末脚を繰り出して他馬をごぼう抜き。単勝オッズ120・2倍の低評価を覆し、デビューから2連勝で重賞制覇を成し遂げた。
 オーミアリスの生産者は、新冠町万世の松木加代さん。06年のキーンランドカップを制したチアフルスマイルの生産者・清水克則さんの娘で、3年前から後継者として牧場を継いでいる。
 「驚きましたね。新馬戦はまだ若さを見せながらも勝ったので、経験を積んだ今回は、重賞でも少しはやれるかなと期待はしていました。直線に入って外からグングン追い込んできたので、これは入着できるかもと思ったのですが、まさか全馬をかわすとは…。確定した後も、なかなか実感が沸いてきませんでした。岩崎オーナーには長くお世話になっているので、格別に嬉しい勝利です」
 と声を弾ませる松木さん。所用で訪れていた札幌競馬場の内馬場にあるモニターで、愛馬重賞勝利の瞬間を見届けたそうだ。
 「1歳秋に育成牧場へ移動するまで、病気やケガもなく順調に育ちました。少し頑固なところは母似でしたね。筋肉もよく発達して、馬体も比較的大きく、同世代の中では高い素質を感じていました」
 と牧場にいた時代を振り返る。
 オーミアリスの母ポットアカデミーは、朝日杯3歳ステークス優勝馬リンドシェーバーの半妹にあたる。競走馬としては未勝利のまま繁殖牝馬となったが、2番仔のマクロプロトンが南関東で重賞を含む9連勝を挙げる大活躍。そして8番仔の出産から松木さんの牧場にやってきて、ホワイトマズルとの交配で生まれた9番仔がオーミアリスだった。
 「母のポットアカデミーは丈夫な馬で、子育ても上手です。今春は父ダンスインザダークの牝馬を生みました。すでに離乳しましたが、利口な仔で元気いっぱいに育っています。今はゼンノロブロイの仔を受胎しています」
 と、オーミアリスの重賞勝ちを受けて、当歳馬やお腹の仔にも期待が高まっているようだ。
 「秋以降はさらに強いメンバーと戦うことになるでしょうが、頑張って欲しいですね。GTに出られるようなら、家族の誰かが応援に行きたいと思っています。再会するのが楽しみです」
 と夢を膨らませる松木さん。豪快な追い込み馬にはスターホースになる資質がある。2歳GTや来年のクラシックでも、あの強烈な末脚が見てみたいものだ。

オーミアリス
牝2歳、栗東・藤沢則雄厩舎
父ホワイトマズル 母ポットアカデミー
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