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●うまレター2014年10月号 掲載

サマーチャンピオン(JpnV・佐賀)優勝馬
エーシンビートロンのふるさと

服部牧場【新ひだか町】

 佐賀競馬場で行われたダート短距離重賞「サマーチャンピオン」を、2番人気のエーシンビートロンが制した。馬場に水が浮くような不良馬場のなか、ハナを奪ってマイペースに持ち込み、直線では後続を引き離して終わってみれば5馬身差。重賞初挑戦で圧倒的な強さを見せ、8歳にして悲願の重賞タイトルを手中にした。
 エーシンビートロンの生まれ故郷は、新ひだか町静内の服部牧場。過去に皐月賞馬イシノサンデー、岩手三冠馬ロックハンドスターなどの活躍馬を送り出している。
 「今回は逃げる競馬となりましたが、自分のペースに持ち込むことができれば、重賞でも通用すると思っていました。過去に3度も故障してしまい、重賞に挑戦するまで時間がかかりましたが、粘り強く支えてくれた西園正都厩舎、オーナーである渇h進堂、休養期間中を過ごした栄進牧場久世育成センターの皆さんのおかげですね。コンビを組んだ武幸四郎騎手も、馬の力を存分に引き出してくれたと思います」
 と話すのは、生産者の服部健太郎さん。07年のセレクションセールに上場し、3300万円(税別)の高額で取り引きされた馬がようやく大きなタイトルを獲得し、勝利の喜びに加えて少しホッとしたような表情も入り混じる。
 「母の特徴からダート向きの仔を狙い、ブライアンズタイムを配合しました。目論見通りの体つきに生まれ、性格も利口で、自信を持ってセールに上場したのを覚えています」
 と当時を振り返る。母ローレンシアも同牧場の生産馬で、JRAで4勝を挙げた活躍馬た。
 「ローレンシアはおとなしい馬で、コンスタントに仔を生んでくれました。交配種牡馬の長所を引き出すタイプでしたね。現1歳の牡馬(父バトルプラン)が最後の仔ですが、雄大な馬格をしていて、バランスの良さはエーシンビートロンに似ています」
 と期待の弟を紹介。
 「エーシンビートロンのデビュー戦は伝説の新馬戦≠ニ呼ばれ、アンライバルド、リーチザクラウン、ブエナビスタ、スリーロールスに次ぐ5着だったんです。みんな引退して父母になっていますから、年月の経過を感じますね。脚元のこともあって今後どれぐらい出走できるかわかりませんが、アクシデントなく無事に走ってきて欲しいと願うばかりです」
 と愛馬に思いを寄せる。エーシンビートロンは次走の浦和「オーバルスプリント(JpnV)」でも2着に入り、遅咲きながら完全に能力を開花させた感がある。あの新馬戦がさらに光り輝く伝説≠ニなるよう、ダートのビッグタイトルを獲得してほしい。

エーシンビートロン
牡8歳、栗東・西園正都厩舎
父ブライアンズタイム 母ローレンシア

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