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●うまレター2014年10月号 掲載

レパードS(GV・新潟)優勝馬アジアエクスプレスの父
ヘニーヒューズが暮らすスタリオン

優駿スタリオンステーション【新冠町】

 新潟競馬場で行われた3歳ダート重賞「レパードS」を、1番人気のアジアエクスプレスが制した。前走のユニコーンSでは不可解な大敗を喫していたが、さすがは2歳王者という貫禄を見せつけ、本来得意とするダート競馬で重賞制覇を成し遂げた。
 アジアエクスプレスの父は、米GT2勝馬のヘニーヒューズ。2歳、3歳時に10戦して6勝、2着3回という堅実な走りをつづけ、4歳で早くもスタッドイン。アメリカ、オーストラリアでの種牡馬生活を経て、今年から新冠町の優駿スタリオンステーションで繋養されている。
 「こちらの環境にも慣れ、リラックスして過ごしています。種付けシーズン中はハードに仕事をこなしてくれましたが、その疲れもすっかり取れたようです」
 と近況を知らせてくれたのは、同スタリオン主任の山崎努さん。それもそのはず、今シーズンのヘニーヒューズは同スタリオン記録となる191頭への配合を行い、繁忙期は1日に3〜4回の種付けをこなしていたそうだ。その種付け数は、日高地区生産者のヘニーヒューズに懸ける期待の大きさを表しているのだろう。
 「近年、サンデーサイレンスの子孫となる繁殖牝馬が増えているので、その血を持たない血統の種牡馬はやはり需要が高いですね。種付けは上手くて、受胎率も良かったと思います。うちのスタリオンでこれだけの交配をした馬は初めてですが、立派にこなしてくれました」
 と誇らしげに話す山崎さん。本邦初産駒誕生の来春が、とても待ち遠しそうだ。
 「海外で生まれた産駒を見ると、総じて父の優れたスピードを受け継ぎ、短〜中距離で活躍していますね。芝の重賞勝ちも決めていますし、配合次第ではクラシックディスタンスに適応できる馬も出していけると思います」
 と産駒の特徴を分析。これまでのところ、代表産駒ビホルダーが米GTレースを5勝し、2歳、3歳と2年連続でエクリプス賞牝馬チャンピオンを獲得。日本へ輸入された数少ない産駒の中からも、ヘニーハウンド(ファルコンS)、ケイアイレオーネ(兵庫ジュニアグランプリ、シリウスS)が重賞を制覇。それに加えて芝ダート両方の重賞馬アジアエクスプレスがいるのだから、生産者が目の色を変えて殺到するのも頷ける。
 「日本で生まれる産駒からもGT馬を出していきたいです」
 と意気込む山崎主任。アジアエクスプレスは残念ながら骨折を発症して休養に入ったが、来春に産声を挙げる多くの産駒たちにも、ヘニーヒューズ旋風を巻き起こすような活躍を期待したい。

ヘニーヒューズ
牡馬、栗毛
2003年4月5日生まれ
●父/ヘネシー
●母/Meadow Flyer
●母父/Meadowlake
●生産地/アメリカ
●競走成績/10戦6勝
●獲得賞金/1,124,820ドル
●種付料/180万円(受胎条件)

アジアエクスプレス
牡3歳、美浦北・手塚貴久厩舎
母Running Bobcats(母父Running Stag)

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