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●うまレター2014年8月号掲載

帝王賞(JpnT)優勝馬ワンダーアキュートの父
カリズマティックが暮らすスタリオン

JBBA静内種馬場【新ひだか町】

 歴代の名ダートホースが優勝馬に名を連ねる「帝王賞」を、3番人気の8歳馬・ワンダーアキュートが制した。好スタートから楽に3番手を追走し、直線で前を行くコパノリッキーを捕らえて2馬身突き放す快勝。6歳時のJBCクラシックに次ぐJpnT2勝目を飾り、高レベルでひしめき合うダート界の頂点に立った。
 ワンダーアキュートの父は、99年のアメリカ二冠馬カリズマティック。初勝利まで6戦を要したが、3歳春に馬が覚醒。レキシントンS優勝をステップに臨んだケンタッキーダービーを11番人気で制して全米を驚かせると、つづく二冠目のプリークネスSも5番人気で優勝。アファームド以来、21年ぶりとなる三冠馬誕生の期待を背負って1番人気でベルモントSへ出走したが、レース中に骨折を発症して惜しくも3着に敗れている。それでも二冠の実績が評価され、同年度のエクリプス賞年度代表馬を受賞。00年よりアメリカでスタッドインして3年間を過ごしたのち、日本へ輸入されてJBBA静内種馬場で繋養。日本での種牡馬生活も、今年で12シーズン目を迎えた。
 「今季の種付けも順調にこなしました。18歳という年齢を感じさせない馬体で、本当に堂々としています。普段はおとなしく、人間に対しても従順です」  
 とカリズマティックの近況を知らせてくれたのは、JBBA静内種馬場の中西信吾場長。97年に同じく米二冠馬となっているシルバーチャームと馬房を並べ、豪華なツーショットで迎えてくれた。
 「産駒は父と同様に比較的大柄で、ダートを得意とする馬が多いです」
 と産駒の特徴について分析。これまの10年間で120頭以上の産駒が勝ちあがっており、タマモクリエイトやシルクダイナスティのように、JRAでオープン馬となったのちに地方へ活路を見出して高齢まで長く活躍する産駒。ストームセイコーやイコールパートナーのように、障害へ転向して重賞を制する産駒もいて、そのタイプはさまざま。なかでもワンダーアキュートの重賞6勝、獲得賞金7億7千万円超えの戦績は群を抜いている。
 「ワンダーアキュートはGTで惜しいレースをつづけていましたが、帝王賞は本当に強い内容でしたね。8歳という年齢を感じさせないタフさがありますし、この秋のJBCクラシックやチャンピオンズCも楽しみになりました。カリズマティックにも、また新たな重賞馬を送り出してほしいです」
 と、父仔共に期待を懸ける中西場長。米二冠馬の持つポテンシャルは、まだまだ奥が深そうだ。

カリズマティック
牡、栗毛
1996年3月13日生まれ
●父/Summer Squall
●母/Bali Babe
●母父/Drone
●生産地/アメリカ
●競走成績/17戦5勝

ワンダーアキュート
牡8歳、栗東・佐藤正雄厩舎
母ワンダーヘリテージ(母父Pleasant Tap)
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