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●うまレター2013年3月号掲載

京都牝馬S優勝馬ハナズゴールの父
オレハマッテルゼが暮らすスタリオン

イーストスタッド【浦河町】

 京都マイルの牝馬重賞「京都牝馬S」を、1番人気のハナズゴールが制した。道中は後方でじっと脚を溜め、ロスなく最内をついて4コーナーをまわると、直線では1頭だけ次元の違う脚で弾け、ゴール前で浜中俊騎手が手綱をおさえるほどの完勝ぶりだった。ハナズゴールの重賞勝利は、昨年春のチューリップ賞でジェンティルドンナやジョワドヴィーヴルを退けて以来、約10ヶ月ぶり。やはりマイルでは、現役トップクラスの実力があることを改めて証明した一戦だった。
 ハナズゴールの父は、06年の高松宮記念優勝馬オレハマッテルゼ。父サンデーサイレンス、祖母にオークス馬ダイナカールがいる超良血馬ながら、デビューは3歳の5月と遅れ、ようやくオープン馬になれたのは5歳の春。そして6歳時に挑戦した高松宮記念で、重賞初勝利と初GT制覇を同時に成し遂げた遅咲きのスプリンターだ。その後も短距離重賞の常連としてターフを沸かし、生涯38戦9勝(2着8回)の戦績を残して、08年より浦河町のイーストスタッドで種牡馬生活を送っている。
 「サンデーサイレンス産駒らしく、気の強い馬ですね。以前はチャカチャカしていましたが、最近は落ち着いてきました。種付けに関しては、非常に前向きに取り組んでくれています」
 と近況を知らせてくれたのは、オレハマッテルゼと6年のつき合いになるイーストスタッドの青木大典場長。 
 「おかげさまで、昨年は過去最多の交配頭数を記録し、忙しいシーズンとなりました。4月末から6月にかけては、1日に3〜4回の種付けをこなしていましたね。夏秋はじっくり休養し、体調面は万全です」
 と間近に迫った種付けシーズンにも自信を覗かせる。放牧地では自慢の金髪をなびかせ、出番が来るのを今か今かと待っているようだ。
 「ハナズゴールの快走が、オレハマッテルゼの人気を押し上げ、浦河地区以外からの種付け申し込みも増えてきました。3歳で結果を出したのも大きかったですが、古馬になってもあの強さですから、本当に頼もしい限りですね。まだまだ成長力にも期待できます」
 と青木場長も言うように、6歳でGTを勝った父の成長力を産駒が受け継いでいるとすれば、今年古馬となる初年度産駒から、また別の活躍馬が出てくる可能性もある。
 「いずれ大物を出せる種牡馬だと思いますよ」
 との言葉は、ハナズゴールの強烈な末脚を見れば納得できる。春のヴィクトリアマイルが、いつもの年より待ち遠しくなってきた。

オレハマッテルゼ
牡馬、栗毛
2000年1月16日生まれ
父:サンデーサイレンス
母:カーリーエンジェル
母父:ジャッジアンジェルーチ
●生産者/ノーザンファーム
●調教師/音無秀孝(栗東)
●馬主/小田切有一 氏
●競走成績/38戦9勝(GT1勝、GU1勝)
●獲得賞金/384,574,000円
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